「オプションの違い」による「印刷」と「エクスポート」の違い
LibreOffice Advent Calendar 2018の22日目の記事です。前回はRakugouさんのデータの前処理で躓いた時の話でした。
再現手順(With LibreOffice master[6.3])
- LibreOffice Writerを起動する
- メインメニューから[書式]→[ページ]
- [背景]タブ→[色]→[赤]→[OK]
- メインメニューから[ツール]→[オプション]
- 左のツリーから[LibreOffice Writer]→[印刷]と辿る
- 右側[内容]の[ページの背景]にチェックを入れる
- [OK]でダイアログを閉じる
- メインメニューから[ファイル]→[印刷]○
- 左下[Preview]のチェックを入れる
- 表示されたプレビューが赤いことを確認。
- [General]タブのPrinterを[Microsoft Print to PDF]に。別にプリンタ固有の問題じゃないからPrimoPDFとかでも問題ない。紙とインクがもったいないというだけの話。
- [OK]
- どっかにPDFを保存
- PDFのデータ側も赤くなっていることを確認
- LibreOffice Writerに戻って、メインメニューから[ファイル]→[次の形式でエクスポート]→[PDFとして直接エクスポート]
- 適当にPDFを保存
- エクスポートされたPDFも赤いことを確認。●
- メインメニューから[ツール]→[オプション]
- 左のツリーから[LibreOffice Writer]→[印刷]と辿る
- 右側[内容]の[ページの背景]のチェックを外す
- [OK]でダイアログを閉じる
- ○から●まで繰り返す
- 通常の編集画面のページ背景色は赤いままだが、今回はプレビュー、印刷されたもの、エクスポートされたもの全てのページ背景色が白であることを確認。
- 連動しているのか、…と思うでしょ?
- なんとなくページの背景を「なし」に戻します。(さっきわかりやすそうな色を選んだけど、それはつまり使われすぎたり見続けていると目の負担になるからで、特に意味はない)
- 最初の段落に"abc"と入力してこの文字列を選択状態にする
- メインメニューから[書式]→[文字]
- [フォントの効果]タブの[フォントの色]を[緑]にして[OK]
- メインメニューから[ツール]→[オプション]
- 左のツリーから[LibreOffice Writer]→[印刷]と辿る
- 右側[内容]の[文字を黒で印刷]のチェックを外す
- [OK]でダイアログを閉じる
- ○から●まで繰り返す
- 編集画面、プレビュー、印刷されたもの、エクスポートされたもの全ての文字色が緑であることを確認。
- ここまで雑魚戦、ここから中ボス戦。
- メインメニューから[ツール]→[オプション]
- 左のツリーから[LibreOffice Writer]→[印刷]と辿る
- 右側[内容]の[文字を黒で印刷]のチェックを入れる
- [OK]でダイアログを閉じる
- ○から●まで繰り返す
- 編集画面の文字色が緑、プレビュー、印刷されたものの文字色が黒で、エクスポートされたものの文字色が緑であることを確認。tdf#113866 印刷とPDFエクスポートは同じものか否か
- メインメニューの[フォーム]→[デザインモード]が選択されていることを確認し、[ボタン]をクリック、編集画面上で適当にドラッグして大きさ決めてドロップ。
- メインメニューから[ツール]→[オプション]
- 左のツリーから[LibreOffice Writer]→[印刷]と辿る
- 右側[内容]の[フォームコントロール]のチェックを入れる
- [OK]でダイアログを閉じる
- ○から●まで繰り返す
- 編集画面、プレビュー、印刷されたもの、エクスポートされたもの全てでコントロールが出力されていることを確認。
- メインメニューから[ツール]→[オプション]
- 左のツリーから[LibreOffice Writer]→[印刷]と辿る
- 右側[内容]の[フォームコントロール]のチェックを外す
- [OK]でダイアログを閉じる
- ○から●まで繰り返す
- 編集画面ではコントロールが出力され、プレビュー、印刷されたものでは高さが確保されてはいるもののコントロールが出力されず、エクスポートではコントロール自体が出力されていることを確認。
- 以上で手順は終了です。お疲れ様でした。他にもいろいろ試すパターンはあると思うけど、とりあえず手元で確認しているのはこんなもん。宿題として「以上の動作と一致するよう、LibreOfficeのコードを引用して説明しなさい」
明日は、Enokiさんの「2018年の日本でのLibreOfficeイベントを振り返る」です。今年も残り少なくなりましたが、最後まで突っ走りましょう。